
トルティヨン
こだわり
私は「こだわり」について執着が無く、むしろこの時代「こだわり」を「如何に捨てる」、ではないかと考えています。
原点より原始へ
こだわりを捨てようと考える理由のひとつに、この7文字があります。
原始パイ トルティヨン
特別な素材を使っているわけではないトルティヨン。
主原料は小麦粉とバターです。
独特な食感と風味は「職人技」に潜みます。
春夏秋冬、朝と晩 常に生地の状態を見極め仕込むのです。
機械に頼るところは頼り、人間の手や感性でしか出来得ないところは絶対に人がやる。
パイは機械化の出来る大量生産に向くお菓子の1つです。
逆に手作りすると、とても手間暇のかかる費用対効果の極めて低いお菓子です。
一度に沢山は出来ない。出来上がりまで時間がかかる。
しかし、これがパイであると自然流れ的に受け止めています。
原点より原始へ。
今のフラワーで一番原始的なお菓子がこのトルティヨンなのかもしれません。
このお菓子が100年後も支持されていますよう、そう願いながら今日もパイを創ります。